城北公園
正月明け早々に神戸元町で関西初のライブをした。1月4日のこと。
ライブのことはさておき、ライブ後の宿を決めてなくてネットカフェかサウナにでも泊まろうと思ってたんだけど、その日は南紀串本(本州最南端)から車できたこともあって、疲れ果てて宿を探す気力が全くなくなっていて、大阪の親戚に電話をした(と言ってもその日の朝に串本で別れたばかりのファミリーである)。
夜遅くって悪いかな、と思ったが、親戚一家はかなりの夜型で二つ返事でOKしてくれて大阪に戻る。
新大阪から最近繋がったというおおさか東線で城北公園通へ。ローソンで待ってたら子供が迎えにきてくれた。
恐縮しながら家に上がらせてもらってホッと一息するのも束の間、子供達が「遊ぼう」と言ってくる。もう24時なのに。
盆と正月などに串本で過ごしている間に僕はすっかり「遊んでくれるおじさん」として認識されていた。
僕は早く寝たかったんだけど、結局寝たのは1時半頃になった。
次の日の朝(つまり昨日)、と言っても10時頃に目を覚まして11時頃朝食を食べる。
この家に来るのは実は初めてでこの辺りの街を歩いてみたかったので、外に出たがらない子供達をなんとか誘導して城北公園まで散歩をした。
大阪は妹が住んでるし繁華街には何回も来てるんだけど、こういう普通の住宅街はよく知らなかった。正月明けの日曜日ということもあってか、車も少なくのんびりとしていていい感じだ。昔ながらの街並みや平屋の家も結構残っていて妙に背(屋根)が低い。
僕にとってはすごく面白い散策だったんだけど、子供達にとってはいつもの見慣れた街並みなのだろう。あれはなんや?これはなんや?と聞く僕に少々げんなりしていたかもしれない。そういうものなんだろう。大人になったら自分の育った街の魅力に気がついて欲しいな。
城北公園にたどり着いた。
とてもだだっ広い公園で、真ん中に高架の道路が一本通っている。北は淀川の堤防に面していて釣りをしている人たちがたくさん居た。川はどこでもそうだけど視界が開けていて気持ちが良かった。堤防の上には千人つかがあった。
公園には大きな池、子供が遊べそうな大きな球体のモニュメント、すり鉢状の大きくて広いすべり台などがあって面白い。すべり台が一番盛り上がったかな。未就学の幼児、園児にはかなりエキサイティングな構造になっている。もちろん小学生も充分楽しめる。
外に出たがらなかったくせに一旦遊び出すと長い。家に帰る途中にも小さな公園を何個かはしごして遊んだ。
家に帰ってママ(僕のいとこ)の作ったたこ焼きを食べた。この辺は大阪人やな。
青のり、鰹節、青ねぎなどが常備してあって、いろいろ試したところ、やはり全部かけるのが一番美味しいんだけど、特に青ねぎをかけた時に味が劇的に変わった。たこ焼きに青ねぎは必須!
大阪のソース文化について尋ねると、
「たこ焼き用、お好み焼き用、焼きそば用、とか種類が多すぎる。面倒やから分けんでもええわ」
とおっしゃられた。
そのあとも夜までひたすら遊んで新幹線で東京に帰ってきた。
一般の家庭に一昼夜お邪魔して、普通の暮らしってとても良いものだな、と思った。あんまりこういうことは思わなかったんだけど。
ただまあ、自分のこと(曲作ったりとか本読んだりとか映画見たりとか)はあんまりできない。ちょっと新聞を読もうと思っても一面しか読めなかった…。
このジレンマについてはまた考えたい。